msfukuiの日記

おおまさのみみはそらのみみ。

「Clean Agile」「エクストリームプログラミング」を読みました

新しい職場での参考図書の一つとして「Clean Agile」を紹介いただいたので購入して読んでみました。

https://www.tumblr.com/asciidwango/631315320701960192/clean-agile
asciidwango.jp

買ってみて「ボブおじさん」の本を読むのが初めてであることに気がつきました。「Clean Code」も「Clean Coder」も「Clean Architecture」も未読。「アジャイルソフトウェア開発の奥義」も未だ積まれたままでした。読みます。。

薄いのと技術的な詳細が書かれた本ではないので、待ち時間などに比較的サクサクと読み進めることができました。副題の「基本に立ち戻れ」にある通り アジャイルソフトウェア開発宣言 の作成の経緯から始まって、どうしてアジャイルを選択するのか、アジャイルではないことは何か、が平易な文章で書かれていて、特にアジャイルな開発が比較的当たり前になっている現在においてその論旨の必要性を含めて納得感を持って読むことができました。プロセスも大事だけど技術スキルを磨いてプロの仕事をしよう、というメッセージが印象に残りました。アジャイルコーチが、ビジネススキルも技術スキルもないからと文中で二度ほどボコボコにされているのがちょっと気の毒な感じでした。

この本を読む少し前にたまたま XP の白本を読み直していました。段ボール箱をひっくり返しましたが初版の本が見つからず..結局第2版を買いました。

www.ohmsha.co.jp

最初に読んだ時のことはあんまり覚えていなくて、テストファーストペアプログラミングなどの技術的プラクティスだけが印象に残っています。たぶん00年代前半だったと思うのですが、恐らく当時の自分には XP の登場の背景や、当時の開発者の抱えている閉塞感や怒り、みたいなのが見えていなかったのだと思います。改めて読んでみて、まずは著者の怒りと情熱がストレートに伝わってきて、こんなに熱い本だったんだな、ということにまずは実感を持って驚きました。みなさんの感想にもたくさん書かれていたはずなのに。

なお書かれている中だとP.83-84にある「開発のプルモデル」の意味するところ今も(特に図が)理解できていなくてピンときていない。リソース効率とフロー効率の話? とも思ったがどうも違うみたいな気もする。もうちょっと別の方面からも調べてみたいなって思いました。

両方の本とも、なんでソフトウェア開発をこんなやり方でやるの? みたいなことが原点としてシンプルに言語化されていて、振り返りにもなり、楽しく読むことができました。

ちなみに XP 本を探していた際にダンボール箱からは他に懐かしい書籍がいくつか出てきまして、見つけた以下も読み返していました。

www.amazon.co.jp

だいぶ読みにくい..のと、 XP 本以上に内容を全く覚えていない。「ソースコードは設計なのか?」という章で Ruby のまつもとさん(Matz)の言葉が引用されていて、おおってなりました。

本を読んでいるとソフトウェア開発なんもわかってないなって改めて思いまして、今後はもうちょっと読むペースを上げていきたいです。